2019年5月9日
イベント情報お知らせ

日本六古窯 越前焼 「南 春七 作品展」

越前焼

人が形を作り、火の神が化粧を施す

ごあいさつ​

不思議なご縁でDoodleさんで作品展をさせていただくことになりました。

私の住む福井県には、日本遺産―日本六古窯の一つ、「 越前焼 」が平安時代より継承されております。

今では釉薬を用いる作家さんが多いのですが、私は越前焼本来の灰が溶けて流れて景色を作る「薪窯(穴窯)」に魅力を感じ、まだ数年ですが、取り組んでいます。

本来「薪窯」は壺などの大物を焼くためのものですが、私は普段使いの小物を焼いています。

人が形を作り、火の神が化粧を施す焼き物です。

火の神とタッグを組んだ越前焼をぜひご高覧下さいますようお願いいたします。

南 春七

 

日本遺産、日本六古窯 越前焼 「南 春七 作品展」<入場無料>

2019年5月6日月曜日〜19日日曜日10時ー18時(日曜 17:30まで)定休日:火曜、水曜

Doodle では、令和を超えた「ひらけ じゆうちょう展」に続く令和最初のスタートを切った日本六古窯のひとつの越前焼の「南 春七 作品展」が開催中です。

日本六古窯は日本遺産にもなっているらしく、そのうちのひとつが越前焼なのだということを今回、初めて知りました。

ちなみに六古窯は
越前焼、瀬戸焼、常滑焼、信楽焼、丹波焼、備前焼ということです。

越前焼は福井県丹生郡越前町の主に宮崎地区で焼かれる陶磁器で、釉薬を用いずに高温で焼成される時に薪の灰が器に流れ出し、溶け込む自然釉の風合いで知られます。

歴史は非常に古く、平安時代から始まったといわれます。当初から壺や擂り鉢などの台所用品が作られていき、他の古窯が江戸時代に茶器などを焼いていった中で、越前焼だけは決して趣向を変えることなく、雑器を焼き続けて来ました。

1986年に通商産業省(現在の経済産業省)から伝統工芸品の指定を受けています。」

(南春七さんのご友人が作成された越前焼、ギャラリー内の資料パネル参照)

福井県丹生郡越前町に粘りのある鉄分の多い陶土があったことで生まれたそうです。
鉄分が多いため、越前焼の焼き上がりは渋く、温かみのある土味が最大の魅力です。

渋いだけでなく、時にはスターダストと呼ばれる、おそらく柳の薪によるらしいキラキラと輝くうつわも出来上がったりするようです。

最近では越前焼でも釉薬をかけた作品も増えてきたようですが、南さんは古来からの焼き締めにこだわり、窯の中で火の神が作り出す模様を大切にした作品を作られています。

 

百聞は一見にしかずとも言うので、お近くの方はぜひこの機会に一度、見に来てくださいませ

素朴な土の温もりが残る大地のエネルギーを感じさせる作品たちです。

越前焼 越前焼